20200529 zoom質問教室 インフラ整備〜実施・応用まで

先日、zoomの使用許可がおりたのをうけて、この記事では以下の内容について書いておく。
1、PC室の機材への実装について
2、初実施
3、校内への広がり
4、応用可能性
5、応用につながる3つの特性
 
1、PC室の機材への実装について
許可が下りたので、役所の担当者と、タブレットのリース会社の担当者2人が来校する。
 
役所の担当者とは何度もやりとりをしていたの、初めてあった感じがせず。
こんなご時世だとは分かりつつも、握手を求めずにはいられなかった。
 
話をする中で、GIGAスクールのことに話題がいく。
文科省が予算をとっているから、あとは買うだけだと思っていたが、話はそんなにうまくなかった。
私の勤務する自治体では、機材費の3分の2までは充当があるが
・機材費の3分の1
・回線の整備
については自治体から拠出するとのこと。これから前倒しで進めるのはいいが、お金の出どころが悩みの種らしい。
 
「学校にある校内LANに私用機材」を繋ぐというアイデアについても話した。
個人的には、学校の機材にアプリをインストールするよりも、パスワードを知らせるだけだから簡単かと考えていた。
しかしながら、契約内容上、1機材に1アカウントという制約になっているようで、技術的というより、法律的に難しいとのこと。
また、機材のリース会社と、回線の会社が違うというのもネックだった。
結果として、今回は機材への実装の方が良いと考えてくれた。
 
本当に、担当者じゃないとわからない領域は多い。
それが組織で仕事をする強みなんだと、肌感覚で実感する。
 
PC室へのzoom実装はリース会社の担当者2人がやってくれた。
私はその場にずっとはいなかったが、セキュリティーの問題や、zoomがMicrosoft edgeではブラウザ起動しないことなどに、相当手間取っていた。(※ブラウザ起動→ウェブサイトを見る感覚で、zoomのアプリをインストールしないでも使える起動方法のこと)
Google Chromeでは起動できたようで、何とかかんとか全てのタブレットにインストールしてくれた。
合わせて、6台のタブレットにZoomのアプリもインストールし、各学年で2台ずつアプリで使用できることとなった。
1台は教員を、1台は板書などを映すイメージでやりたいこと、学校の運用条件などを加味して、柔軟に対応してくれた。
 
以下の点が、機材関係で上がった主な問題点だった。機材屋さんからすればサービス対象外だが、親身に相談に乗ってくれた。
ア)Zoomの会議IDが毎回変わってしまう問題
  →パーソナルIDを使っての会議開催で解決。
イ)パソコンの再起動で、設定がどこまで戻るかの確認
  →アプリの設定は初期化される。zoom社のホームページからサインインした設定は保存される。
   ブレイクアウトルームの設定はホームページから行うので一度やれば保存されていた。
  ※不特定多数が関わる機材は初期化される設定が大抵入っているので、確認しておいて損はないと考える。
 
いよいよ、準備が整った。
 
 
2、初実施
Zoom質問教室の前日
帰りの電車の中で「Zoomによる質問教室について」の一斉メールが届く。
瞳孔が開いて背筋にゾクゾクするものが走った。なんとかここまできたという達成感。
 
参加しやすいように14時ごろから設定した。
 
初参加の人は1人!
本校で初のオンライン教室参加者となることを彼にも伝えた。
もともと学習塾から大きく遅れをとっていたので、誰もこないことも予想していたから万々歳。
 
「教科書のこの問題が分からない」というのをホワイトボードを映しながら解説。
実に2ヶ月以上ぶりに、教師らしい講義をすることになった。
 
「分からない人に分かるように教える。」
教師の一番基本的な仕事だ。
 
2つの応用問題と、それにまつわるポイントを解説し、彼は「俺的には来てよかったです。」と言ってくれた。(まぁお世辞ってこともあるけどね。)
 
翌日の質問教室も彼だけの参加。途中、課題の内容についての質問に1人来るぐらいだった。
 
 
3、校内への広がり
その後、家庭への電話連絡を経て、
・生活習慣の崩れ
・学習機会の減少
という問題意識が多く寄せられた。
そこで、質問教室という形から「オンライン朝の会兼自習教室」という形で朝8:30から行う方向で動く。
 
今回から協力者を募集し、徐々に使える人を増やしていく。あくまで「任意」ということに拘った。
その結果、合計5名の協力者を得る。
各学年2名ずついたので、各学年での実施が可能となった。
 
今回も参加者は「希望のある人」とし「試験的運用」を明記した。
先行実施を私のいる3年で行い、それの感じを受けて他学年ができるようにスケジューリング。
 
結果、参加者は15名ほどとなった。
・アイスブレーク
・おしゃべり
・午前中の予定をチャットで共有
これらをして、13時から再度集まり、午前の様子を共有してもらうようにした。
 
これだけのことだが、コミュニケーションがあることは良かった様子。
必要のない生徒は参加しなかったり、途中退室したりした。この自由さが一番大切かなと思う。
 
なんだかんだあって「行事」について話し合った。
今後の行事がどうなるか分からないなか、「そもそも行事ってどういう意味があったのか?」ということを思い思いに話す。
翌日は、この問いについて、職員室にいる先生も数名巻き込んで生徒と対話が行われた。
暫定的なところとして
「難しい状態を、みんなでなんとかして乗り越えること」
「その過程で、いろんな関係がうまれること」
という感じだった。
このコロナという状況がすでに「難しい状態」なので、アイデア次第で活用に道がありそう。
 
他学年も含め使い慣れてないため、
ブレイクアウトルームを終了したかったのに、間違えてミーティングを終了する。
・パーソナルIDで入らずに新規ミーティングで入る。
・普段の教室のノリでいくと、うまくいかない
などの失敗があった。
会話のタイムラグ、チャットの使い方、操作中のシーンとする時間、ブレイクアウトの班分けなどなど
使うといろいろと課題は出てくるが、これは初任者のときと同じ。
試験運用を銘打っているので、失敗を許容しやすい。教員が失敗するところを見せ、失敗した人に対する対応も学んでいける。
新しい道具は新しいアイデアを作り出す。このことの恩恵の方がでかい。各先生や私からの具体的なアイデアは4で。
 
 
4、応用可能性
ア)不登校生徒への対応
「学校は行けないが、zoomならやれる。」という生徒が出てきたことで、対応。
 
イ)グループ活動の実施
リアルでの対面が禁止となると、zoomの方がよほどグループ活動ができる。
zoomで生徒と意見交換する会を定期的に開催する方向で学年では話がまとまる。
コロナの影響で部活の活動が制限されるため、逆に教員にも生徒にも時間ができる。
皮肉なことに教育の本来的な活動が行いやすくなる。
 
ウ)オンライン保護者会への活用
3密を避ける上で有効な手段。また、どこからでも参加できるので退勤直後や、1時間休などでも対応できる。
 
エ)音読のトレーニン
口元がわかり音声のやりとりもできる。
 
オ)自習中心の関心に応じた部屋班づくり
ホストが部屋を作り質問を教えあったりできる。
この辺は、全員ホストにするという案で、より自由にできる。ホストはできることが多いので、リスクと天秤にかける必要がある。
 
 
5、応用につながる3つの特性
 
1)場所不問
2)指向性対話
3)対等性
 
以上の3つの特性が強みとなりそうである。
1)は説明省略
2)指向性対話
会話やチャットにラグがかかりやすいため、雑談のような速い反応が求められるものは使いずらい。
反面、考える時間や目的を持って話を聞くには使いやすい。質問に受け答えしていく形だとテンポが作りやすいので、雑談もやれないことはない。
新しいタイプの雑談になっていくのかな。
3)対等性
ギャラリービューを使うと、先生も生徒も全員が同じサイズの四角で出てくる。
リアルであれば体の大きさから視線から姿勢、何から何まで違うが、Zoomではかなり均質化される。
やり取りするのは映像と音声とテキストのみとなる。
空気感とかは感じにくい。
この手のツールを使ったコミュニケーションなら得意という人がでてきそう。
新たなタイプの疎外も起こりそう。
 
 
 
○おわりに
何でも誰か1人の動機から始まる。
 
公教育などの大きい組織では、その1人が小さすぎたり、無力に感じたりする。
そのため身動きが取れなかったり、無力感を感じたりして諦める。
 
動機を実現させるまでの基本的な考え方が分かれば、そうはならない。
 
ここまで書いてきたことは具体的な内容の共有だったので、次回書くことがあれば、「基本的な考え方」をまとめていこうと思う。

20200513 zoom質問教室実現へ 経緯共有

zoomによる質問教室を実施できることとなった。
実施に至るまでの流れ、課題などを整理してまとめる。
 
 
○実施に至るまでのハードル
 
1、zoomの技術面における理解
2、運用方法
3、職場の理解
4、管理職の理解
5、企画会議または運営委員会での了承
6−1、区市町村教委の理解
6−2、区市町村教委を経由しない実施方法の提案
6−3、市区町村教委への対応 禁じ手編
7、今後の展望
 
 
 

1、2までは1人での作業で終わる。以下に資料を公開している。作成にあたっては様々な方の協力があった。ありがとうございます。

※20200429 ICT提案 書面データ

https://drive.google.com/drive/folders/1t64RLqwHdNu_VrmN_SMCp5J0YSdLyo0s?fbclid=IwAR2QxADLTum5xn9zil3XS394k-ywLfHuYKuprdLF7EIDSS8swhhT9Rplh8I

※20200502 zoom使用許可を求めるプレゼンhttps://kyouikuidea.hateblo.jp/entry/2020/05/02/145847

 
 
 
3、職場の理解
ICTが使えそうな教員に声をかけ、zoomによる「飲み会」「ちょっと触ってみる会」をゆるめに開催。
最初は、3人ぐらいに声をかけて、ただの雑談
→「やれるならあった方がいいよね」となる。
→職場の連絡先を知っている人で「飲み会的な触る会」企画
→10人ぐらい来て機能紹介
 
10人ぐらいになると、zoomで機能紹介だけするのはかなり暇な感じなった。
せっかく来てくれたのに、正直失敗した。
 
質問をあらかじめ作っておいて、それを使いながら機能の説明などをしていく方が有意義だったかと思う。例えば、
・夜ご飯 何食べました?
・自宅勤務中に何やってました?
・外出禁止ですけど、どんなことして息抜きしてます?
・学校6月から再開しますかね?どんな形で営業していきますかね?
・9月開始説どう思います?
など
チャットやブレイクアウトルームを使って意見を集めたり、ミュート機能を使ったりして感覚を掴んでもらいやすくなりそう。
次回やるとすれば、質問を準備してのぞむ予定。
職員同士で盛り上がりそうなことがあれば教えて欲しい。
 
 
 
4、管理職の理解
1、2の資料を中心に、
 
「任意のできる人がやる形で実践をためていく」
「試験運用としていつでも中止できる形をとる」
 
というコンセプトを明確に伝える。
考えられるリスクのうち、
「顔を含む個人情報の流出」
が1番のネックとなるが、
「同意事項の明記」「情報リテラシー教材として活用」
という案に加え、「いつでも中止できる」というラインで話をすすめられた。
さらに、管理職に実際に使ってもらって、簡単にいくことを理解してもらう。
実際、校長にzoomのダウンロードから、ミーティングまでをやってもらった。5分もかからない。
現場でも、この前使ってみたことも伝えたことで、
「やれる範囲でやりましょう。」
となる。
 
 
 
5、企画会議または運営委員会での了承
3、4の手順を踏んでいるので、
 
「できる人からやる。」
「試験運用としていつでも中止できる形をとる」
 
というラインで話して、難なく通過した。
管理職以外に2名ぐらい肯定的な人がいると楽。事前に説明したり、使ってもらったりする方が良い。
 
 
 
6−1、区市町村教委の理解
実は上記5まで、5月の早い段階で到達していた。
現場職員との話し合いの中で
「パソコン室のタブレットを各学年1台ずつ用意して質問教室を行う。」
という方向で内容も固まり、あとは、タブレットの整備とまでになった。
 
結果として、これがまずかった。
 
パソコン室のタブレットにzoomをインストールするために、役所の担当者と話をしたが、許可が降りない。
誰が決済すればインストールできるのかを担当者に確認し、部長と教育長を説得すれば良いと言うことを話してくれた。
プレゼン資料を送り、
「いつでもプレゼンする用意がある。むしろ、現場から上がってきたこの案を通さなかった場合の方が、リスクが大きくなる。」
この旨をつたえる。
その後、担当者から「指導課預かりとなった。」旨を連絡いただく。私の個人用携帯番号も伝えておいた。
 
しかし、指導課預かりとなってから反応はなくなった。
正直、「もはやここまでか・・・」という思いだった。
指導課は授業動画作りに邁進して現場の意見を聞いてる暇はないのだろう。
しかし問題の本丸は「双方向性」である。
そのことを理解してもらうためにアプローチしたが、現場には
「教委から授業動画作るというのがきました。作ってもいいって人は私まで声かけてください。」
という副校長の声。
その後、副校長に
「教委には、資料も渡して、プレゼンの準備もして、いつでも説明しにいくとまで言ったのに、授業動画云々というのはあんまりだ!」
と伝えた。管理職にではなく、教委にブチ切れているとも。
文科省の動画を見て怒りはさらに加速した。
 
今、冷静に考えれば、一現場の平社員の意見など取り合っていたら、行政は身動きが取れなくなることは十分わかる。
授業動画云々の話も随分前から凛義した結果、たまたまこのタイミングで降りてきた可能性の方が高い。
 
一番エグいリスクを背負うのは間違いなく学校直上の教委だ。
責任社会・地域社会崩壊の2つは、破壊的クレーマーを産み出した。
ただでさえ人も時間もない教育業界は、破壊的クレーマーが数人いれば壊滅的なダメージを受ける。
これはエゲツないほどの恐怖である。
こちら側から見れば破壊的クレーマーだが、当の本人にしてみれば自分は「一人で権力に立ち向かう正義の人」なわけで、体制側は「税金もらって働かない悪人」である。
どちらの見方が正しいと言うことはない。
正義の反対は別の正義という話なだけ。
それぞれの切迫した事情と、自分以外の事情を完全には理解できないということが根本にある。
この問題については別の記事に譲るとする。
 
 
学校が設定していた登校日に指導課長が視察にくるという話を校長からもらっていたので、そこに突撃して話すのが最後のチャンスだった。
しかし、登校日は当然忙しかったので、話すことはできず。
 
万策尽きた。
 
ここで、思索したのがのちに紹介する「禁じ手編」である。
 
 
ところが、光明が突然差し込む。
 
登校日の際に、校長から指導課に話をしてくれていた。
指導課は全てを理解できないので、
「学校の独自運用」
「いつでも校長判断で中止」
という形で話をまとめてくれた。
自分以外の人のリスクを理解できなくても引き受ける行政職、行政職と現場の調整と着陸地点を設計してリスクに対処する管理職、この人たちは本当にすごいと思った。
 
 
 
6−2、区市町村教委を経由しない実施方法の提案
なんとかスタートまで漕ぎ着けたが、正直なところかなりの労力を要している。
なので、ここまでの経験を踏まえてよりコスパの良い方法での実施方法を提案したいと思う。
 
労力は以下の数値に比例して大きくなる。
 
・影響が及ぶ人数
 
なので、影響が及ぶ人数を小さくすれば労力は小さくて済む。
一番簡単なのは、学校機材を使わずに、手持ちの私用機材を使って進める方法である。対象児童・生徒も任意とする。
これなら、2つの条件
 
1、対象任意の試験運用
2、いつでも中止
 
をつけて、1人からスタートできる。
1人が実際に運用しているところを現場教員が見て実践が広がっていく方が、進みやすい道かと考える。
既成事実を作ってから追認する方が責任者としてもやりやすいと推測できる。
 
この形は、今後、いろいろなアイデアを試行錯誤するときの1つのモデルケースにもなる。
「全員同じ足並みで」が是の学校文化において、試行錯誤の条件は役立てられそうである。(といっても時間的・心理的制約の方が大きくて難しくなるだろうが・・・)
 
 
 
6−3、市区町村教委への対応 禁じ手編
ここで紹介する方法は題名通り「禁じ手」である。
「基本的に、これらはやめた方がいい」と主張するために書いておく。
いずれの方法も「敵を作りあげる。」という決定的な問題を孕む。
 
1、文部科学省への告発
2、マスコミへのリーク
3、保護者を騙って役所へメール
 
1、文部科学省への告発
文科省から強いメッセージが発信された。
文科省に直接電話して
「動画のことを全く理解していない教委のせいで実施できない。」
ということを伝える。メールでもよい。
いずれにしても、きちんと準備してきた書類データを送れるようにしておく。
あくまで、「1、試験運用 2、いつでも中止」のラインだけでも通して欲しいという感じにしておく。
 
○問題点
場合によっては、管理職、市区町村教委、都道府県教委の3つの組織を飛び越える行為
報復人事の可能性
実施に漕ぎ着けたとしても上記3職からの積極的な協力が得られなくなる可能性
現場・文科vs上記3職 という構図を作る
教員として働いていく以上、やったことはついて回り、今後協力を得にくくなる。
 
したがって、長期的な展望に基づけば、良案とは言い難い。
 
 
2、マスコミへのリーク
大手新聞社・ニュースサイトに現場からのアイデアが潰されているという旨で記事にしてもらう。
休校期間中の対応に批判的な記事を書いている媒体へアクセスすれば話を聞いてもらえるかもしれない。
 
○問題点
過剰な世論扇動を起こす可能性がある。
世論vs日本公教育 の構図を作る。
今後の学校運営へのさらなる信用失墜
不可逆的かつ、場合によっては壊滅的なダメージを公教育に与える。
それぞれの事情を理解するという活路が塞がれる。
こういうことをやる人というのは一生ついて回り、今後協力を得にくくなる。
 
したがって、中長期的な展望に基づけば、良案とは言い難い。
 
 
3、保護者を騙って役所へメール
勤務校の保護者を騙って役所の指導課へメールをする。
フリーメールアドレスを10個ぐらい取得して、似たような文面を準備すれば実行可能。
のべ回数で50回を超えたあたりで、マスコミへのリークとの合わせ技で無理やり動かす。
 
○問題点
嘘をつくのは人としてどうなのかという良心の呵責
良いことならば何をしてもいいのかという道徳上の問題
仮に動いたとして、多くの人の要望を反映した行動といえるのか確認不能
こういうことをやる人というのは一生ついて回り、今後協力を得にくくなる。
 
したがって、短期中期長期いずれで見ても良案とは言い難い。
保護者が建設的な議論に参加できる仕組みが欲しけれは、PTAのオンライン会議開催の提案で十分である。
 
 
以上、正義に駆り立てられた「徳の騎士」が思いつきそうなことを書いてみた。
むかつく気持ちは十二分に理解する。
おそらくもっといろいろな案を考えられる人は多数いると思う。
でも、そういう気持ちのある人、こういうことを考える人だからこそ、今後のために禁じ手を取らないで欲しいと切に願う。
ぜひ、その能力を世のため人のために使ってほしい。冷静になれば長期的な展望、他者の事情はすぐに見えるはずだ。
他者の事情は絶対的に理解できないことを許容した上で、それでも信頼関係を目指して思考を進めてもらいたい。
他者を動かすことは無理な話である。他者は望むように変えられない。
だから、そこに思考を割くのではなく、自分が動く方向で思考してみて欲しいと思う。
 
 
 
7、今後の展望
zoomによる質問教室が実施できることになり、以下の書類を準備する必要がある。
 
1、校内向け実施要項
2、保護者向け通知 HP掲載
3、zoom使用の手引き書
 
いずれも以下をベースに作ればいける。
※20200429 ICT提案 書面データ
 
まずはできる人から取り組んで実践を徐々に広げながら蓄積する。
新しいツールは新しいアイデア創発する。抵抗感が低くなれば色々出てくるだろう。
その際、アイデア実施の2条件
 
1、対象任意の試験運用
2、いつでも中止
 
をもとにして有意義な試行錯誤が行われることを期待する。

20200502 zoom使用許可を求めるプレゼン

20200502 zoom使用許可を求めるプレゼン

 

責任者に向けてのプレゼン資料を作りました。

PDF版

https://drive.google.com/open?id=1vaBSm5wVX1jb2M48qkOf4V5ls9Qv0J9q

パワーポイント版

https://drive.google.com/open?id=1-9g5xZ7LHnzpbZnW5nq81LKpaeTkz4V5

 

リンク・シェアはフリーです。

パワーポイント版の加筆修正はダウンロードしてからならOKです。

 

仕事に関わる人は、それぞれの立場でものを考えます。

 

 

相手の懸念していることを、きちんと共有していくことから始める方が、発展的・建設的な議論を進めることができます。

 

責任者の大きな仕事の1つに、「あらゆる懸念を考えること」があると私は考えています。

つまり、責任者の方のあらゆる懸念を一緒に考えることで話が前に進むとも言えます。

 

メリットとリスクの比較には、目的が必要になります。

暫定的に教育の目的を

「誰もが幸せな人生をおくれるように、感性・知恵・態度を養うこと」

としてみるのはどうでしょうか?

この目的の是非も含めて、懸念を話合うことで前に進められるかと思います。

 

 

今回の資料がその端緒を開ければ幸いです。

20200429 ICT提案 書面データ

ICT導入に必要な書類をまとめました。
職員会議などで提案しやすいかと思います。
 
ご自由にお使いください。
修正フリー、リンクフリー、シェアフリーです。
 
Zoomの説明には深江一美先生のものを一部修正して使用しています。
 
 

20200426 コロナ 情報共有 考察

先日オンライン上で

 

「EMS緊急公開講義「コロナ時代をどう生き抜くか」」

https://essential-management.jimdofree.com/緊急公開講義/

  

という会に参加した。

 

ゲスト講師は

早稲田大学有名誉教授 池田晴彦

神戸大学 岩田健太郎

ファシリテーター

EMG代表 西條剛央

 

以上の3方を中心に、かなり重要な情報をもらうことができた。以下にまとめたので共有できればと思う。なお※で参考元を文章末にまとめてある。

  

◆コロナウィルスのやばさ まとめ

1、無自覚に加害者になる

2、地震のように見えないので、共通認識がとれない。

3、以前と同じ社会に戻る可能性が低い

 

○コロナウィルス(SARS-CoV-2)について

0〜20歳までの致死率はほとんど0%

80歳ぐらいになると20%

感染しても無自覚の場合がある。

つまり、多くの人にとって

 

「加害者になってしまう」

 

というのが一番やばいところ。

 4月23日の岩田さんの記事によれば、

東京都の感染者は良いシナリオで23万人以上、悪いシナリオで430万人以上ということになる。」

となっている。東京都の人口は1395万人。無症状の100人がいたら良くて1人、悪ければ30人感染しているということになる。

 この記事のコメント欄に医療関係者と思われる方々がコメントされており、サンプル(慶應病院でとったらしい)の偏りなどの指摘もあったことを付け加えておく。

 

治療薬については
・アビガン
・レムデシビル
ワクチンについては
というのがあがっていた。イベルメクチンの効果には懐疑的。
 メッセンジャーRNAのアイデアを池田さんは推していた。
 岩田さんはそもそもワクチンというのは結構無理くりなことだから難しいかもという見解。

というのがあがっていた。イベルメクチンの効果には懐疑的。

 メッセンジャーRNAのアイデアを池田さんは推していた。

 岩田さんはそもそもワクチンというのは結構無理くりなことだから難しいかもという見解。

 

 ウィルスには大きく3タイプ、細かくは8タイプある。

 

 一度罹患しても再度罹患する可能性がある。集団免疫が獲得されるのか否かもまだ分からない。

 池田先生によれば、人種、BCGの接触有無、年齢など、さまざまな知見が集まっている最中とのこと。新しいウィルスなので、これから分かることが多い。

 

 

○感染経路について ※1

主な感染経路は

1)飛沫感染・・・およそ2m

2)接触感染

岩田さんによれば、エアロゾルは例外的なので考えなくてもよいとのこと。

接触感染が厄介で、ウィルスが飛沫によって物体に付着してから概ね3日ぐらいは生きている。

 

 

○予防・防止について ※2

 コロナウィルスは塗り立てのペンキと考えると分かりやすい。

 ウィルスの生存期間を考えると、コロナウィルスというペンキは以下の特性を持つと言える。

・3日間乾かない

・無色透明

・ペンキを触った手で、目・鼻・口を触ると、自分もペンキばら撒く人になる。

 

 このことから考えると感染拡大を止めるのに効果的な方法は

  外に出ない>>>距離2メートル>>>マスク

となる。

 岩田さんはマスクが「免罪符」になっていることに大変な危機感を示していた。

「マスクをしていれば大丈夫なんでしょ?うつすこともないんでしょ?」

という「安心」感が世に溢れていることに対する危機感だ。

 ペンキの例を見てもわかるとおり、マスクによる予防・防止の効果はかなり小さい。

 医療関係者は、戦略として「距離を取る」を最優先に採用している。どうしても接触しないといけない場合に、N95と言う、つけると息苦しくなるようなマスクをつけ、防護服をきて対応する。防護服は使ったら捨てる。こういう感覚で動いている。

 ウィルスがいるかも知れないレッドゾーンと、完全にウィルスがいないグリーンゾーンを作り、対応している。以上のことから、ウィルスを拭き取る対策には限界があるというのが分かる。

 

 岩田さんは例をあげて、マスクをする安心感について説明してくれた。要約すると

「マスクをして安心するのは、車を買うときにカーナビの画面に何よりもこだわることと同じ。優先順位としてエンジン・タイヤ・燃費などを考えて、付属品としてカーナビという方が現実的ではないか」

 全く必要ないとは言わないが、優先順位の低いものに過度な期待をかけている状態ということ。

 

 つまり

「どうしてもやむを得ず、外に出る必要がある。でも距離が取れない。仕方なしにマスクの出番」

と考えるのが妥当かと思う。

 

 今回のコロナウィルスがやばいことの1つに、この「認識の違い」が挙げられる。

医療関係者の生の声を聞いて本当に驚いたのは、この感覚の差だった。頭では「災害」と理解していたが、想像以上のことが起きている。この空気感は参考資料の動画を見ていただければ、少し伝わるかもしれない。

 

 以上を踏まえて、自宅で感染者が出た場合どうするかの話もあった。

ア)隔離

イ)食事は配膳時にマスク着用 食器は捨てられるものがベスト 洗って使うならメガネ・マスクを着用して洗う

ウ)トイレ 使用後に塩素消毒と手洗い

エ)隔離した部屋は、解熱後3日過ぎてから、拭き掃除と換気

オ)対応はなるべく若くて健康な人 医療現場でもそうしている。

カ)服は熱湯消毒が有効

 上記全てを実践することは難しいので、優先順位を決めて対応する。詳しくは参照元のマニュアル。

 

 

○今後のシナリオ ※3

 池田さん、岩田さん、共に

「ロックダウンを緩やかに解除し、感染が増えたら再度強化する。これを繰り返して、だんだん収束していく」

というシナリオを語ってくれた。ワクチンが開発されればシナリオは明るい方向へ一気に進むが、開発に予定は立たない。

 

 新型インフルエンザについて言及があった。

 実は、新型インフルエンザは克服しておらず、あれ以来に流行ったインフルエンザは新型インフルエンザなのである。

 新型コロナウィルスも、そうと認識されていなければ「今年の風邪は高齢者の肺炎率が高い風邪だな」と思うだけだったかもしれない。

 ウィルスを撲滅するのは非現実的で、共存する方向になる可能性が高い。

 

 また、参加者同士の交流で、通信関係にお勤めの方から情報をいただいた。重要なので要約して共有する。※4

ア)有線に関すること

・テレワークが始まった段階で、タワマンは極端に速度が落ちて、速度がでなくなっている。よって動画やビデオ会議などは繋がりにくい。

・オンライン授業が開始すると

 自宅WiFiがつまる→マンションのインターネットがつまる

 ということが想定される。

イ)モバイル回線(3G、4G、LTEとかの携帯の電波を使った回線全般のこと)に関すること

・そもそも仕事ではギガ数が足らないからPCでは使えていない

・モバイル回線でのオンライン授業は通信会社にとって未知の世界。住宅地で昼間に大量のデータが使われることは想定されていないから読みきれない。

格安SIMだと文科の言った50Gサポート対象外

 

ア)、イ)により、回線は全然足らないから、快適に使えないところが出ると予想される。

5Gの実装については、エリアは狭い、対応端末も少ない、料金も端末も高いという状態。なので、インフラ整備以上に経済格差による情報格差の問題の方が大きい。よって解決策にならない。

いろいろなことを考慮してインフラ整備に2年はかかる。現状打破に5Gが寄与するかはその間にどれぐらいの機能が実装されるかによる。

 

ウ)通信環境について

・3.11、大規模イベント時など、突発的に通信量が増えた場合、通信規制(つながる回線数を絞ること)をして設備ダウンしないように各社している。最近少なくなってきている。

・1箇所の設備ダウンは、それより先のより広範囲の設備ダウンを意味するため、ダウンは避けなくてはならない。

・回線数が絞られるのは電話通話・ショートメッセージに影響が大きい。データ通信に関してはただただ遅くなったり、メールが遅延したりすることになりそう。

コロナ禍においては地震の時のようなパニックではないため、通信が混雑して、ただただ遅くなっていくという予測。

 

もう少し具体的に回線数が絞られた時のことを書くと

電話では

・「ニュースなどで通信各社が通信規制をかけています。しばらく経ってからおかけ直しください。」などのアナウンス

・話し中のアナウンス

などがかかる。要するにつながらなくなる。つながらないので皆んなかけ直すから事態が悪化していく。

 

ショートメッセージは

・送信失敗

・送信されても届くのが遅れる

という状況になる。

 

データ通信だとパケ詰まりという現象が起き、検索やアプリが動かなくなる。

スタバのフリーWiFiなどを使った時に遅くて動かなくなるやつの、もっとヒドい版というイメージ。

 

通信規制は、小規模ならニュースにならず携帯会社のHPに掲載される。

 

 

私見による考察

ア)今後について

・楽観論

 東京都の無症状感染者の数字はある意味で、共生のシナリオを示唆していると考えることもできる。

すでに無自覚の感染者が増えているのなら、危険性の高い高齢者や持病持ちの方々が罹患しないようにする策を練ることになるかもしれない。

 

・最悪の想定

 医療崩壊の可能性を乗り越えるまで、ロックダウンが断続的に行われる。長期化する可能性が高い。

再罹患の可能性がある場合、集団免疫の獲得ができない可能性もある。

 

 中国と韓国は平常運転に戻りつつあるので、いずれ乗り越えるのは確か。

 その後の社会の形がどうなるかの岐路に今いると言えると思う。

 まさに歴史の渦中。そしてその中でもど真ん中に我々はいる。

 

イ)通信インフラの問題の深刻さ 需要

今後は以下の条件に当てはまるサービスが一気に広がることが予測される。

需要として

1)人と繋がっているという実感

2)外出の実感

3)安心の実感

を満たすもの。

デジタルコンテンツとしては

・低容量

・感染リスク0(オンライン完結は方法の一つ 感染リスク0ならOK)

 

ウ)安心・不安について

 不安とは「メタ認知不能の実感」である。

 思考や認識が「何か」に囚われ、致命的に脱出できず、メタ化できないときに醸成されてくる感情と言える。

 なので不安の1つの解消法は、その問題を「一旦保留」することである。「一旦」でも離れられれば解消する。個人的に有効だと思うのは「今は仕方ない」「今は理解できない」などのように、「今」という条件をつけることである。コロナの情報に「一旦」触れないようにして不安を解消している人と同じ方法である。

 安心したいという強烈な不安の実感が、判断と行動にかなりの影響力を与えている。分からないことの判断を、自分よりわかる専門家に「ある程度」のところで委ねる必要が出てくる。素人が全てを知ろうとしたら莫大なコストがかかり、必要なところにコストがかけられなくなる。

 

エ)さまざまな専門家との協調 信頼 について

「自分は説明を受ければ理解できる」という暗黙の自信があることで、「理解できないのは説明が悪い」という理路を辿ることがある。

 説明にはコストがかかる。専門家の判断を本当の意味で理解するためには、専門家と同じ勉強量を積まないといけないことになる。

 なので、どこかのラインで相手を信頼して任せないと、説明コストがかさむ一方となる。

 ここに日本社会の病理がある。日本ではとにかく「失敗は悪」であり、失敗の先に「責任追及」が待っている。ここでの「責任」とは「責められることを任される」という意味でしかない。

 この「責め」を、政府は逆ハリすることで抑えるような戦略なのかなとさえ私は感じる。政策Aを通したい時、あえて政策Bで進め反発がきたところを見計らって政策Aに切り替える。政策が進まないことが一番問題と考えるとこんな見方もできなくはない。(これは政府を擁護することになっちゃうのかな・・・)

 本来「責任」とは「任された仕事をやり遂げる義務」であり、やり遂げるための周囲の協調がなければ責任を果たすことは無理なのである。これは自分が協調を受けるだけでなく、第3者へ自らも協調していくことを意味する。

 専門家を盲信するのは違うが、ある程度のところで専門家を信頼し、関係【各】位の【各】責任に協調していく姿勢をとることで、初めて社会的な協調が可能になる。

 大事なのは「関係各位」の中に「自分」が入っているということである。

 だから、他領域のことをある程度視野に入れながら、自分の領域でできることを最大限やるという当たり前のことをすれば良い。

 

一般的に言えることはここまで。

教育関係に関しては、別の記事で考察をまとめた。

20200427 コロナ対応 分析と対応策 教育関係 - kyouikuideaのブログ

 

 

最後に、東京の大学医学部附属病院で看護師をしている方のコロナに関する記事を付け加えて終わりとする。

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東京の大学医学部付属病院で看護師をしている者です。

この度、4月頭からコロナ外来に選出され、毎日PCRや入院手続きなど実施しています。今私から最新の情報を発信できるとおもい、情報をアップします。まず大事なのは漠然と怖がらないで、きちんと理解して適切に怖がろうということです。空気感染ではないので、ふわふわ飛んているのではなく接触!飛沫!人のしゃべるツバ!この見えない概念の理解が大事かなと思っています。マスクとマスクをしていれば基本的にうつりません!

以下、100人くらい問診した結果からの情報です。

 

<症状の特徴>

コロナウイルスは7日~10日にピークを向かえます。

1、最初に倦怠感が顕著に出る

2、頭痛がほとんどの人で出現

3、下痢(回数は多くない)も多い

4、途中から味覚と共に嗅覚も全くなくなる人が半分位いる

5、発熱 軽症:微熱がだらだらと続く

     中症:39度台くらいまで上がる

     重症:38度以上がずっと続く

  特徴は一旦7日目くらいにおさまってまたぐんぐん出る

  日内変動はある

6、咳や痰はあまり多くない印象

7、若くても息切れが出てくる

8、喘息や喫煙歴、糖尿病があると重篤化しやすい

9、肺炎像は両肺に淡い影がはっきりと出る

(レントゲンよりCTでしか読影できないことあり、CTがいいです)

 

<現在の治療>

対症療法のみ。当院では

○発熱、頭痛:カロナール(イブやロキソニン✖︎

○抗生剤は基本的に効かないので飲まない

○咳:デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物

○痰:カルボシステイン

○下痢:整腸剤(ミヤBMなど)

カロナールは400mg~500mg/回 3回まで

 

PCR受けるまでの流れと結果>

1、発熱と上記症状があった場合保健所に電話。ひどいと2時間繋がらないとか丸2日間繋がらないという現状がある。繋がらなかったら他の近隣地域の保健所に電話してください。

2、経過観察と言われることが多い様ですが、そんな時は近医にまず電話をしてから受診。だいたい上の薬+医師によっては抗生剤を出して自宅待機となる。 

3、解熱しない、もしくは症状が消失しない場合は遠慮なく保健所にもう一度電話する。

4、それからPCRの検査を受ける場所を指定される。

5、病院や検査所から直接電話がかかってきて受診の日時を聞く。

6、保健証と現金を持って検査場へマスクをしていく。

(保健が効けば料金は1000円程度。CTなどを撮影すると6000円程かかる)

7、薬が必要であれば依頼して帰宅。帰宅は交通公共機関を使わない。

8、翌日保健所が検体を持っていく。今検査が立てこんでいて月曜日に出した結果が金曜日にならないと戻ってこない。つまり5日間位かかる現状。

9、自宅で呼吸苦が出たら保健所に電話。万が一繋がらなくて危険を感じたら迷わず救急車を呼ぶ。

10、症状が落ち着いたら今後はPCRしないで2週間後から普通の生活になる方向。家族も2週間同じ対応で。

 

<実際にうつる場所の印象>

1、居酒屋や外食店のホールスタッフの手が怪しい!毎回手指消毒していなければウイルスのついたお皿をさげて次の人のお皿を運んでいる可能性が十分あります。

2、ライブハウス系の人はよく来ます。

3、陽性の出た人の家族はほぼみんな陽性です。

4、孫が祖父祖母宅に遊びに行って濃厚接触をする。

5、病院関係のクラスターとその家族や、それらの人と接触した人。

 

<入院となった場合>

1、指定病院がなかなか空いておらず、とにかく医師が電話して探し回る場合が多い。その間患者は待っていて家族が荷物をまとめて持ってくる。入院したら面会は一切禁止。現金、持参薬も一切持ち込み禁止。

2、とにかく病室の中から出れないで対症療法のみ。

3、呼吸状態が悪化したら、ICU気管挿管し人工呼吸器をつけるしかできることはなく、あとは患者の免疫力で回復を祈るのみ(悪化しても回復する患者もいる)

4、万が一のことがあった場合は最後まで家族に電話をして状態を伝え、火葬してから遺族に遺体を返す。入院になった時点で軽症化するまで一切誰とも会えず、そして重症化したら一気にあっけなく…という印象があり、ここが怖いところです。

5、軽症になったらすぐに専用の移送の車でホテルへ移動して療養。結構これは早い段階でスムーズにいきます。新患者や重症者のベッド床を確保するために。

 

<私が気をつけていること>

1、口から入るのが一番うつるので食べる前、ドアノブなどどこも触らない状態にしてから、爪や指と指の間までしっかり洗う!これにつきます!

2、1日8時間睡眠(睡眠を十分にとる)

3、現金は一切触らず全て電子マネー

4、クラスターになっている場所や病院はできる限り行かない。

5、携帯電話は食事中触らない。帰宅後はまず第一に消毒してから家にいれる。

6、マスクの表面は絶対に触らない。ポケットにしまった手は汚染されていると認識する(マスクは基本1枚/日)

7、タクシーに乗らない。実はコロナ患者さんはタクシーで移動してる人が多いので、タクシーは基本的にコロナウイルスウヨウヨです。

 

<患者の流れ>

1、3月の3連休で陽性となった患者のPCR検査はピークアウトしてから実施されている。若い人が多く軽症が多い。

2、4/5週はその家族が続々ときて陽性になっている場合が多かった。高齢者にうつり、重症な肺炎も多々見られるようになった。

3、4/12週はクラスター本人とその家族も一気に陽性となった印象。

4、陽性になった患者の同居人はだいたいうつるので適切な隔離方法を指導している。 

以上です。必要以上に怖くなるような情報は避けたつもりです。

日本は他国よりだいたい2週間程、対策や実行が遅れている印象があります。お金の心配も絶対あると思います。ですが、目先のことより、今ぐっとこらえることが大事な命を救ってくれます。私が今いる病院の中もまさにコロナ戦争ですが、みなさんに応援してもらって私達医療従事者は頑張れています。本当に感謝しています。長々と失礼しました。

 

2020年4月18日 看護師

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※参考資料 

○予防薬と治療薬の違いについてのサイト

https://funpep.co.jp/yomoyama/412

 

※1

 北里大学

 https://www.kitasato-u.ac.jp/vmas/download/coronavirus_200220lecture.pdf

 wired

 https://wired.jp/2020/04/02/how-long-does-the-coronavirus-last-on-surfaces/

 エアロゾル感染」「空気感染」違いはあるの? 新型コロナめぐり混乱、専門家の見解

 

 https://www.j-cast.com/2020/02/10379312.html?p=all

※2

 医師が記したコロナ予防法“敵は塗りたてのペンキ”

 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200415/k10012388541000.html

 外に出るな! どうしても出るなら2メートル離れろ! 非常時には簡潔なメッセージを

 https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20200423-OYTET50015/?catname=column_iwaken&fbclid=IwAR2F_-nbvZlPbY22Xuh4MwGPIBzLyNmcd-zWIf-jjG92vFLZukWU8VrT7E8

 拡散希望 ダイヤモンド・プリンセスはCOVID 19製造機。なぜ船に入って一日で追い出されたのか。Diamond Princess is COVID-19 mill.

 https://youtu.be/q4PooBu5kbo

 新型コロナウイルス感染症、自宅療養時の健康・感染管理 (202042日)  https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/corona/COVID19-17-200402.pdf

 市民向け感染予防ハンドブック

 http://www.tohoku-icnet.ac/Control/activity/images/guide/post_200316.pdf

 https://www.megabank.tohoku.ac.jp/news/38723

※3

  内田樹「コロナと共生する社会」 岩田健太郎医師と語ったウイルスと人類

 https://dot.asahi.com/aera/2020041600009.html?page=1

※4

 通信大手3社の5G利用に関する資料

 docomo

 https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/area/5g/5g_area.pdf?fbclid=IwAR1Y4MVq_S4mQ3n2Nhnt9Tg1yWFszGSap8tfQOiBO7YTDrpBnuNuddqyHUs

 SoftBank

 https://cdn.softbank.jp/mobile/set/common/pdf/network/area/map/5g-area.pdf?fbclid=IwAR1YEa70taiH1WRx_GRvj-UvEB6KvrJpuz7v8sFMQvMIy2qdnLG7GvN5QQc

 au

 https://www.au.com/content/dam/au-com/mobile/area/pdf/5g_arealist.pdf?fbclid=IwAR1Y4MVq_S4mQ3n2Nhnt9Tg1yWFszGSap8tfQOiBO7YTDrpBnuNuddqyHUs

 総務省 5Gの導入などについて

 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/5g_trustednet/dai1/shiryo2.pdf?fbclid=IwAR3lzYk6AtC4FXo1qtwXWlOmPhUmDasL4Ofil0grN-cRBlGjinIo5IPSTqs

 5Gはいつ始まる?

 https://xtech.nikkei.com/it/atcl/column/17/092200393/092200002/?fbclid=IwAR1IPiBbv6zlCMYELoLe2JJWm4cmgrXr0V_KPPnCo8tHglBuSd8XB9V6zWY

 

20200427 コロナ対応 分析と対応策 教育関係

 
1、分析 ※1
○教育の目的は何か?
誰もが幸せな人生をおくれるように、感性・知恵・態度を養うこと
 
○学校の機能とは何か?
1)学習の保証
2)多様な人間関係の提供
1〜2は有機的に結合している。
 
○学習とは何か?
1)さまざまな経験をし
2)疑問を育て
3)答えを見つける
1〜3の営みのこと
 
○人間関係とは何か?
1)発信する。
2)受け取る。
を繰り返すこと
 
 
2、課題
学校が十分に機能することができないこと
 
3、解決策
 発信に関する部分はかなり活発になってきているので、解決の大きな方向性は
 
 「受信の場をデザインする。」
 
である。これにより「関係性」が担保できる。
 授業動画などの一方通行のコンテンツに執心すると、ここの部分が置いてけぼりになる。
 発信については作るよりも、ネットにある良コンテンツを探してまとめて提案すればよい。教科書を基軸に添えながら、適宜、良いオンラインコンテンツを提案するのが現実的かと思う。
 
 受信の場ができれば、児童・生徒とやりとりができる。
 現在可能なやり取りの中で学びのサポートをしていくことができることかと思う。
 教員は限られたやりとりの時間で、最大限の効果を出す関わり方(問いかけ、提案、声かけ)をすることが求められるようになる。
 また、「教師←→生徒」の関係が一定程度上手く行ったら、「生徒←→生徒」の関係へ応用できる。これにより、多くの人に学びが届くことになる。
 
 解決策の提案の際には、「撤退のシナリオ」が大切である。
 責任者は「失敗したときのコスト」を慎重に考えるのが仕事の1つと言える。
 「失敗したときのコスト」と「得られるメリット」を天秤にかけて、「現状維持」よりメリットが大きければ良いわけである。
 踏み出せない大きな原因は「未知の失敗をしたときのコスト」に対する予測不能性である。ここを乗り越えるのは「現状維持」のメリットとデメリットを説明することである。緩やかに悪化していることに人間は鈍感なので、現状維持をとった場合の「ありそうなデメリット」を提示することで気づいてくれることが多い。
 
 
○児童・生徒からの反応の機会を提供する。
 出席番号を5で割って、その余りで1〜5班までを作り、月は1班、火は2班・・・のようにする。こうすると1日あたり7〜8人の対応で済む。副担も混ぜて対応すれば、そこまでの負担増にはならないと見込める。
 
1)オンラインでの解決
ア)メールでの交換日記
 学校に職員用アドレスがあればすぐにできる。
 ない場合は、フリーメールのアドレスを取得する。
 メールが打てない場合は、書いたものを写メでもできる。
 ・メリット
  生徒とのやりとりができるようになる。
 ・デメリット
  苦情の窓口になる。
  →教員がメールを確認する時間を制限し、急ぎの場合は電話・来校してもらうことを公言する。
 ・撤退
  「対応が難しくなったので取りやめます。」の宣言をし、メールはきても放置するか、アカウントを削除するかで閉鎖とする。
 
イ)掲示板の活用
 以下の流れで、需要によって設置数を増やしていく
  
 学校掲示
 →雑談板・質問板
 →雑談板(生徒)・雑談板(保護者)・質問板(学習)・質問版(その他)
 ・メリット
  文字のやり取りは比較的、多くの人が慣れている。
  書いた内容が蓄積記録として残る。
 ・デメリット
  匿名性ゆえ誹謗中傷などで荒らされる
  →「多くの人が目を通す」状態を維持する。掲示板を無闇に作らない。
  →問題が起きた時、これ自体を情報リテラシー教材として使える。
 ・撤退
  実際の掲示板を見てもらうことで、「無理でした」と説明し、閉鎖することができる。
 
ウ)zoomでの朝の会の実施
 管理職にzoomのリスク(https://kyouikuidea.hateblo.jp/entry/2020/04/24/225343)を説明し、以下の流れで導入していく。 
 zoom使える人が時間を決めて部屋解放
 →人数が多ければ、班編成を行なって予定調整
 →定期開催し、参加者が増えれば予定を組んで複数回開催。
 ・メリット
  生徒の顔が見える。
  指向性の高い会話はやりやすいので、質問部屋として機能しやすい。
 ・デメリット
  無指向性の会話はしづらいので、雑談するのに慣れが必要。
  セキュリティー上のリスク管理が必要
 ・撤退
  「対応が難しくなったので取りやめます。」の宣言で終了。
 
 
2)オフラインでの解決
ア)下駄箱を利用した紙媒体のやり取り
 1〜5班を分散登校させ、紙媒体でのやり取りを行う。
 例えば、1年9時 2年11時 3年13時とし、曜日で班を指定。
 ・メリット
  家庭のICT機材に影響されない。
  現状維持路線なので抵抗が少ない。
 ・デメリット
  感染リスクを完全に防げない。
   →登校は各ご家庭の判断とする。
  潜伏期間を考えると2週間に一回の登校が妥当となり、回数が少ない。
   →イ)電話対応も合わせて行う。
 
イ)電話対応
 各家庭に電話し、様子を確認する。1日8家庭もかければ1週間で1クラス回る。
 
注釈)オフラインでの解決においては、既定路線の案なので、メリット・デメリット・撤退シナリオは適宜省略した。
 
 
4、その他 情報共有
○通信関係に強い方に話を聞いた。要約すると
「オンライン授業が完全実施になった場合、回線がパンクして、動画とか動かないことが想定される。」
とのことだった。
 上記3の解決策は、このことも視野に入れたものにした。なので、zoomは使えなくなる可能性も視野に入れておいた方がいいかもしれない。
 この情報を元に考えると、いよいよオフライン授業をそのままオンラインへ移行というのは非現実的になってくる。
 
 
 
※1
 
○「教室型オールインワン授業」を再現しないことがオンライン化の鍵~学びの要素を適材適所で分割
 

20200426 【結論】zoomは安全に使えるといってよさそう

20200424 zoomの脆弱性 まとめ 修正版:20200426

必要不可欠なツールになりつつあるzoomにはどのようなセキュリティー上の脆弱性があるのかを調べてみた。

1、中国のデータセンターを経由する可能性の問題(修正済み)

2、zoom荒らし

3、iOSアプリがFacebookに端末データを勝手に送る問題(解決済み)

4、Windowsの認証情報が盗まれる(修正済み)

5、Macにいらないものまでインストールする(修正済み)

6、悪意のあるユーザの用意したハイパーリンクをクリックすることで、認証情報を窃盗されたり任意の実行可能ファイルを起動されたりする可能性(修正プログラムあり)

 

 

7、暗号化の問題

 暗号化キーをzoomが持っているため、技術的にはユーザーの情報をzoom社は見ることができる。

8、同僚以外の連絡先も「会社の連絡先」に登録される。

 「Zoomではセッション中に同じ法人ドメインの同僚がいると「会社の連絡先」に自動的に登録されます。」マイナーなドメインだと、知らない人まで1000人規模で追加される。

9、録画が大量リーク

 ホストが参加者の許可なしに録画できる。参加者は通知があるのみ。

10、Macのマイクやカメラに不正アクセスされる脆弱性

 2019年のカメラの脆弱性は解決済み

 2020年4月に指摘があった脆弱性はおそらく未解決

  →PCそのものにアクセスする必要があるので難易度が高く、他に比べたらそこまで気にする必要はないかも。

 

○結局、何に注意して使えばいいのか

・全員に関わること

ア)OSやアプリをアップデートして最新状態にする。

イ)信用できない人のリンクはクリックしない

ウ)ホストの人が信用できる人か考えて会議へ参加

エ)zoom社でみられても良い情報を扱う。

ウまではzoomでなくてもそうした方がいいこと。

 

・ホストをする時

ア)zoomの部屋にパスワードをかける

イ)共同ホストを無闇に割り当てない。(ホストは録画、チャットのDLが可能。ブレイクアウトルームで何かされる可能性あり)

場合によってチャット・画面共有などを不可にするとコントロールできる。

 

以下の記事ではホストが注意することを4つの状況でまとめている。

Zoomセキュリティに対する考え方とイベント開催について

https://note.com/asunooto/n/ne909c118b5e5?fbclid=IwAR2gF19EyOyyaVrPLqN2tJblBrZRaBDDnXZUPAQvNRLGU5DGALDzlfe9WJE

 

 

よって過去のセキュリティ問題が確かにあったが 27日リリースのバージョン5.0によって 安全性は他のアプリと大差がなくなった

 

 

・その他

zoomの偽サイトがあるので注意が必要。以下に正規サイトのURLを記載しておく

○zoom正規サイト

https://us04web.zoom.us

○“怪しいZoom”に注意 使うとサポート料金を請求 IPAが注意喚起

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2004/24/news115.html?fbclid=IwAR2RL5gn1S5Me0wbDMKC9k0tyJCJIL2C7RxeL7W7xtCACVUC2YRdpj88dks

 

 

追加情報20200426

 

 

○zoom社エリック・ユアンCEOは4月1日付けで今後90日間はプライバシー問題への対応に専念すると発表した。

○結局、zoomは使っても大丈夫なのか?

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2004/22/news026.html

セキュリティーに関する詳しい記事

Zoom、Cisco WebEX、TeamsをCASBでセキュリティで比較。結局Zoomは何が駄目?https://news.yahoo.co.jp/byline/ohmototakashi/20200424-00174931/

 

参考サイト集

オンライン会議ツール「Zoom」が問題山積み。荒らし予防策、修正状況まとめ

https://www.gizmodo.jp/2020/04/zoom-problems-and-so-on.html

Zoomのセキュリティ問題はなぜ「修正だけでは済まない」のか 脆弱性の“捉え方”から解説しよう

https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/2004/07/news027.html

zoomの脆弱性対策について

https://www.ipa.go.jp/security/ciadr/vul/alert20200403.html

zoomの脆弱性やセキュリティに関する5つの問題 すぐにできる対策も解説

https://tech-camp.in/note/technology/84112/

zoomを安全に利用する4つのポイント。zoom爆弾や情報漏洩へ対処する。

https://news.yahoo.co.jp/byline/ohmototakashi/20200406-00171691/

問題が相次いで発覚した「zoom」でヴィデオ会議を開く際に、まずユーザーが考えるべきこと

https://wired.jp/2020/04/03/zoom-backlash-zero-days/

悪意のあるWebサイトにアクセスするだけでMacのカメラが乗っ取られてしまう脆弱性が発覚した「Zoom」に対し、AppleがMRTで対応。

https://applech2.com/archives/20190711-apple-remove-zoom-vulnerability-server.html

Zoom、権限昇格の脆弱性などを修正した「Zoom Meeting for Mac v4.6.9」をリリース。インストール時にユーザーの承認を得るインストーラーも。

https://applech2.com/archives/20200403-zoom-meeting-for-mac-april-2-patch.html

zoomの脆弱性と危険性について解説

https://app-story.net/zoom-vulnerability-risk/